美術陶芸のご案内

吉田 美統 国指定重要無形文化財「金彩」保持者
九谷伝統の色絵具をかけた素地を本焼きして地色とし、その上に二種類の金箔を文様に切り取ったものを載せて焼き付け、更に仕上げとして全面に透明な釉薬をかけて焼き仕上げています。その独自の研究技法を「釉裏金彩」と呼ばれています。

中田 一於 石川県指定無形文化財保持者
銀箔を切り貼りして焼成し、さらに釉薬をかけ焼成します。銀箔特有の淡い、渋い色調が品格をただよわせます。一枚一枚丹念に置かれた銀箔、その上にかけられる淡青・淡桜の釉薬によって味わいを出しています。「釉裏銀彩」の第一人者です。

九谷名匠作家
九谷焼は約360年の歴史があり、その時代によって作風が変化しつつあります。
九谷五彩と呼ばれる基調色「青・臙脂・黄土・灰色・古代紫」を用いられ、古九谷から始まり、現在では各作家の独創性ある作品が多く見られます。

清 六 窯 中村ゑ美こ|中村清吾|中村美穂| 中村清六
清六窯は佐賀県有田町に開窯され、故 中村清六はろくろ一筋の道を歩み、白磁の曲線美を追求し続けました。清六窯は現在、清六の長女のゑ美こ・孫の清吾に引き継がれています。手作りの温もりと三人三様の思いを宿した個性的な一品です。

奥田 英山 滋賀県甲賀市指定無形文化財保持者
茶道裏千家との深いご縁もあり茶陶の名器の美を探求し、茶人としての視点から、茶陶の真髄の技が作風に表れています。土の調合などを工夫し、信楽の土味の良さを活かし、古窯信楽本来の作風に特徴があります。

秋野 宏和
秘窯として知られる伊賀焼のなかで、従来の作風とは一線を画すような独特の作品です。苔が蒸したように焼き締まった土味を「焼〆苔肌」と呼ばれ、その地肌に近代的デザインを取り入れた風流の漂う一品です。

市野秀作 日本工芸会正会員
伝統を踏まえながら新しい感覚で現代生活にマッチした器作りを心がけ、素朴で飽きのこない、ぬくもりのある作品を一つ一つ手作りで制作。主に釉薬によるグラデーションの作品と薪窯による伝統的な力強い丹波焼が代表的。

おきなわのやちむん 壺屋 読谷
360年の伝統を誇る琉球王国の薫り漂う沖縄のやちむん(やきもの)。南国の沖縄らしい鮮やかな色使いと、特徴的な文様が印象的な器です。従来から引き継がれる壺屋焼のデザインと、温かみを感じさせる現代ニーズに合わせた大人のやきもの。

備前焼
日本六古窯のひとつで約千年の歴史を誇ります。田んぼの底にある土などを使用しているため鉄分が多く花器などに好まれています。

茶の湯 新古美術
茶道具としての茶碗、棗、茶掛け(軸)などのお値打ち品から逸品まで。
高僧などによる一般的な掛軸や額、また有名陶芸家などの美術品。